現代人 (映画)
『現代人』(げんだいじん)は、渋谷実監督、1952年公開の日本映画である。中央官僚組織を舞台に戦後日本社会の暗部を描いた[2]。1953年のカンヌ国際映画祭で上映された[3]。
現代人 | |
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監督 | 渋谷実 |
脚本 | 猪俣勝人 |
製作 | 山本武 |
出演者 |
池部良 小林トシ子 山村聡 高野由美 山田五十鈴 |
音楽 |
奥村一 吉澤博 |
撮影 | 長岡博之 |
配給 | 松竹 |
公開 | 1952年9月3日 |
上映時間 | 112分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
配給収入 | 8491万円[1] |
主演の池部良は東宝の俳優であったが、五社協定を破ってこの作品に出演した。後に池部は、この映画出演が彼に俳優業に対するプロ意識を芽生えさせたことから「自分にとってターニングポイントとなった記念すべき作品」と語った[2]。ただし五社協定の成立は公開の翌年、1953年である。
あらすじ
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国土省建設局管理課長の荻野守利は、病気療養中の妻を抱えながら銀座のホステスと愛人関係にあった。妻の療養費と愛人関係の維持費を工面するために、荻野は土木会社経営者の岩光正男に唆され、部下とともに汚職に手を染めていく。部下の異動をきっかけに不正から足を洗おうと決意した荻野であったが、アプレ青年小田切徹が入れ替わりに部下となったことで更なる深みにはまっていった。
出演者
編集脚注
編集- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)96頁
- ^ a b 桑島まさき (2004年5月15日). “監名会 第082回 「現代人」”. 日本映画映像文化振興センター. 2009年3月30日閲覧。
- ^ “La Sélection officielle 1953” (仏語). Festival de Cannes. 2009年3月18日閲覧。