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チェロ協奏曲

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チェロ協奏曲(チェロきょうそうきょく)は、チェロを独奏楽器に用いた協奏曲

概要

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チェロ協奏曲は、ピアノ協奏曲ヴァイオリン協奏曲に次いで一般的な協奏曲の形態として知られており、それ以外の協奏曲と比較して、レパートリーとして確立している作品の数は多い。確認できる最古のヴィオロンチェロ協奏曲はすくなくとも18世紀初頭である[1]

バロック

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ヴァイオリンなどの弦楽器群と通奏低音を伴う形で、チェロが独奏になる形式の協奏曲。1700年前後のイタリア中部ボローニャでオブリガートとしてチェロが指定された協奏曲に始まり、1710年代にはヴィヴァルディが、すでに高い技術が要求されるチェロの独奏協奏曲を30曲近く作曲している。近年それらの作品がヴィオロンチェロ・ダ・スパッラすなわち肩掛け式のチェロのためであると主張されることもあるが、音型、音域、残された資料にはこれらの作品が明確にヴィオロンチェロ・ダ・スパッラのために書かれたものという証拠は、まったく存在しない。しかし、第5弦(E弦)がなければ高ポジションの音をつかむ必要に追われる曲もなくはないので(ヴィヴァルディの作品にはヴァイオリンのE弦と同じE5音を要求しているものがある)、それらの曲については5弦のヴィオロンチェロ(足で挟むダ・ガンバ型にせよ肩掛け式のダ・スパッラ型にせよ)が用いられていたであろうことが推測される。ただし、バロック期には親指を使用する奏法が既に確立されていたので(歴史的に最古のチェロ教則本とされる1741年のミシェル・コレットの教則本には既にサムポジションについての明瞭な説明がある)、4弦での演奏を想定しても矛盾しない。様々な資料や楽譜から判断できることは、明らかに4または5弦の縦型チェロ(すなわち、ダ・ガンバ型のチェロ)が主流だったということである。

18世紀を通して主にイタリア人によって非常に多くのチェロ協奏曲が書かれ、1730年代までに作曲された中ではヴィヴァルディ、プラッティ、ポルポラレオナルド・レーオのものが有名である。タルティーニの協奏曲はヴィオラ・ダ・ガンバでもチェロでもどちらでも演奏できるように書かれている。

古典派

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古典派初期ではまだメジャーな存在であった5弦チェロが、ヴィオラとの棲み分け、サムポジションの奏法の発達とともに次第に衰微して絶滅した。通奏低音が廃され、概ね現在のチェロからコントラバス程度の大きさの低音大型弦楽器はヴァイオリン属の楽器もヴィオール属の楽器も一括して「ヴィオローネ」と総称され通奏低音を担当していたが、チェロと機能的に近い位置を占める弦楽器であったバス~テノールの音域のヴィオール属楽器であるヴィオラ・ダ・ガンバが古典派終了までには絶滅し、腿の肉に挟む形で演奏される現在よく知られる形の「チェロ」だけが生き残った(エンドピンはまだ存在していない)。弦楽合奏における低音を担当する楽器はチェロと、そのオクターブ下を重奏するコントラバスに収束した。通奏低音の廃止とともに、通奏低音ではなく旋律を担当する楽器としてのチェロの可能性がおおきく浮上した。

古典派の黎明期からは、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハのチェロ協奏曲(全3曲)が有名なものとして挙げられ今日でもしばしば演奏されるが、彼が左利きで弦楽器を演奏できなかったこともあって、もともとチェロのために書かれたものではなく、フルート協奏曲からの編曲であろうと考えられている。古典派のチェロ協奏曲として今日最も有名であるのは、ハイドンの作品(ハ長調ニ長調の2曲)とルイジ・ボッケリーニの多数の作品である。ハイドンの近くにはジョゼフ・ヴァイグルアントン・クラフトといったチェロの名手が存在したため、自身はチェロを演奏しなかったハイドンのチェロ協奏曲は極めて技巧的であると同時にチェロという楽器の生理に逆らわないという優れた協奏曲作曲の例となっており、現在でも頻繁に演奏される(ハイドンのヴァイオリン協奏曲がまったく顧みられないことと好対照である)。自身がチェロの名手であったボッケリーニの数あるチェロ協奏曲群は自身の名技を反映した極めて華やかな技巧的パッセージによる独特の魅力を誇っているが、近年まで楽譜の校訂が遅れたこと、技術的に至難であることがあいまって、取り上げられる機会が少なく、ハイドンのものほど一般聴衆に親しまれてはいない。古典派の作曲家は鍵盤楽器だけでなく楽団でヴァイオリンなど弦楽器を演奏した経験を持つことが多く、多くの作曲家がチェロ協奏曲を書いているが、今日では忘れ去られているものが多い(その中ではハイドンが敵視したことで知られるレオポルト・ホフマンのものが質・量ともに抜きん出ている)。モーツァルトはチェロという楽器そのものに本質的に興味を抱かなかったようである。ベートーヴェンは、名手ベルンハルト・ロンベルクの演奏に触発されて、彼のためにチェロ協奏曲を作曲することを申し出たが、ロンベルクは自分は演奏会で自作の協奏曲しか演奏しないので不要である(これはパガニーニはもちろん20世紀に到るまでヴァイオリンやチェロのヴィルトゥオーゾたちにとっては当たり前のことであった)、としてこの申し出を断っている。

ロマン派

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専業の作曲家がピアノで作曲をすることが主流となったロマン派の時代においては、弦楽器(ほぼヴァイオリンとチェロであるが)の協奏曲は各楽器のヴィルトゥオーゾたちによって作曲されることが通例であった(ヴァイオリンでは、ジョヴァンニ・ヴィオッティルイ・シュポーアニコロ・パガニーニといったように)。ヴァイオリンよりも不器用な楽器であるチェロの場合、その奏法を知らない作曲家は実質的に演奏不能な楽句を書いてしまう危険がヴァイオリンの場合よりもさらに大きい。ピアニストである作曲家たちはチェロ曲の作曲にあたってチェリストの監修を必要とするのが常であった(たとえばショパンの場合におけるオーギュスト・フランコムのように)。このため、チェリストでない作曲家にとってはチェロ独奏曲はややマイナーなジャンルとなった。なかでも、協奏曲は演奏者の技巧を見せ場としなければならないので、高度に技巧的な楽句と演奏不能な楽句を区別しなければならず、チェリストでない作曲家はチェロ・ソナタを作曲している場合でも、チェロ協奏曲には手をつけないことがほとんどである。ヴィルトゥオーゾによる(主として自身が演奏するために作曲された)チェロ協奏曲・協奏的作品としては、アドリアン・セルヴェ(エンドピンの発明者)、フランコム、ゴルターマンピアッティダヴィドフポッパークレンゲル、などによるものが挙げられ、チェロのレッスンではこれらを課題曲として取り上げることがいまでも多い。

ロマン派の作曲家は一般家庭に広まったピアノを通じて、ピアノ作品によって名を残すようになったため、有名なロマン派の作曲家は基本的にピアニストである。こうした作曲家たちによる協奏曲・協奏的作品としては、シューマン[2]サン=サーンス第1番)などがよく知られている。チャイコフスキーロココの主題による変奏曲(Op. 33)もチェロ協奏曲とは呼ばれないが、それに準ずる扱いを受け演奏頻度も高い。いずれも、ヴィルトゥオーゾ的技巧をひけらかすという性格のものではないわりに、技術的には相当な難曲となっている(シューマンのチェロ協奏曲は作曲家が弦楽器の奏法を知らなかったために意図せず技術的に困難な協奏曲が書かれてしまった例として有名である)。ロマン派のチェロ協奏曲として今日最も有名で最も高く評価されているのはドヴォルザークロ短調協奏曲である(ドヴォルザークはヴィオリストであった)。

近代

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ロマン派最末期、印象派前後からは、チェリストの技術向上に伴ってチェロ独奏曲が再び勢いを得ることとなった。チェロ協奏曲では、エルガーディーリアスバックスフィンジなど英国系の作曲家の佳曲も目立っている。作曲家が背景とする演奏楽器がロマン派におけるピアノ偏重から弦楽器へと回帰し始めたこともあって、たとえば新古典派の作曲家はチェロのための協奏的作品を好んで書く傾向にあり、ミヨー(ヴァイオリニスト、2曲)、マルティヌー(ヴァイオリニスト、4曲)、ヒンデミット(ヴィオリスト、3曲)、などの作品が知られている。ロシア系では、プロコフィエフ交響的協奏曲)、ショスタコーヴィチ第1番)、ヴァインベルク、また英国のブリテンチェロ交響曲)などの作品が有名だが、これらはいずれもピアノ演奏を背景とする作曲家によって、20世紀を代表するヴィルトゥオーゾであるロストロポーヴィチのために書かれた協奏的作品である(演奏技術の卓越したロストロポーヴィチを演奏者として想定することで、チェロ曲作曲における古典的イディオムを作曲家が気にしなくてもよくなった点が重要である)。他方で、作曲家と演奏家の分離が進み、ヴィルトゥオーゾたちが自身で演奏するために書く協奏的作品は急速に減っていった(それでもなお、フーゴー・ベッカーエンリコ・マイナルディガスパール・カサドポール・トルトゥリエ、などの名手による自作のチェロ協奏曲を挙げることができる)。

現代

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20世紀に入ってから、チェロは新しく重宝される楽器に変貌した。ジークフリート・パルムフランチェス・マリー・ウィッティローハン・デ・サラームミヒャエル・バッハ堤剛などの現代チェロ曲の名手のために次々と協奏曲の傑作が書かれている。特に重要と思われるものにユン・イサン(パルムのために)、ジョナサン・ハーヴェイ(ウィッティのために)、ベルント・アロイス・ツィンマーマン(パルムのために)[3]ジェルジ・リゲティ(パルムのために)、ジョン・ケージ(バッハのために)の作品が挙げられる。なお、チェロのヴィルトゥオーゾ自身による協奏的作品の作曲の伝統も完全に途絶えたわけではなく、ジョヴァンニ・ソッリマの一連の協奏的作品を挙げることができる。

おもな作曲家と作品

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協奏曲

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作曲家の生年順に並べている。

協奏的作品

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作曲家の生年順に並べている。

  • 1755年 ヴィオッティ - チェロと管弦楽のためのアダージョとロンド
  • 1778年 ニコラウス・クラフト - チェロと管弦楽のための序奏、変奏曲とロンドop.13、チェロと管弦楽のためのボレロop.6、チェロと管弦楽のためのポロネーズop.4
  • 1782年 オベール - チェロと管弦楽のためのロンド
  • 1807年 アドリエン=フランソワ・セルヴェ - 「ヴェニスの謝肉祭」による幻想的ブルレスクop.9、演奏会用小品op.14、シューベルトのワルツによる幻想曲と華麗なる変奏曲op.4、スパでの思い出op.2、「セビリアの理髪師」による大幻想曲op.6
  • 1812年 リーツ - チェロと管弦楽のための幻想曲 op.2
  • 1815年 フォルクマン - セレナード第3番ニ短調op.69
  • 1819年 オッフェンバック - チェロと管弦楽のための協奏的ロンド(1851)
  • 1825年 ヨハン・シュトラウス2世:ロマンス第1番op.243、ロマンス第2番op.255
  • 1828年 バルギール - チェロと管弦楽のためのアダージョ ト長調op.38
  • 1835年 サン=サーンス - 組曲op.16、アレグロ・アッパシオナートop.43
  • 1835年 キュイ - 2つの小品op.36(1886)
  • 1837年 デュボワ - チェロと管弦楽のためのファンタジー・シュトック、チェロと管弦楽のためのアンダンテ・カンタービレ
  • 1838年 ブルッフ - コル・ニドライop.47、チェロと管弦楽によるカンツォーネop.55、ケルト旋律によるアダージョop.56、アヴェ・マリアop.61
  • 1840年 チャイコフスキー - ロココ風の主題による変奏曲op.33(1876-77) 、チェロと管弦楽のための「奇想的小品」
  • 1841年 ドヴォルザーク - 森の静けさop.68-5、ロンドop.94
  • 1842年 マスネ -チェロと管弦楽のための幻想曲
  • 1843年 ハメリク - チェロと管弦楽のための演奏会ロマンスop.27(1879)
  • 1843年 ポッパー - 3つのチェロと管弦楽のためのレクイエムop.66、組曲「森にて」op.50、ハンガリー狂詩曲op.68
  • 1844年 リムスキー=コルサコフ - セレナード変ロ長調op.37
  • 1844年 フォーレ - エレジー ハ短調(元来はピアノ伴奏)
  • 1852年 スタンフォード - アイルランド狂詩曲第3番op.137、バッラータとバッラービレop.160、チェロと管弦楽のためのロンド ヘ長調、
  • 1856年 マルトゥッチ - アンダンテop.69-2、夜想曲op.70-1
  • 1858年 イザイ - 瞑想曲ロ短調「詩曲」op.16、セレナード イ長調op.22
  • 1860年 マクダウェル - チェロと管弦楽のためのロマンスop.35
  • 1862年 ディーリアス - チェロと室内オーケストラのための2つの小品
  • 1862年 ボエルマン - 交響的変奏曲op.23
  • 1863年 モール - チェロと管弦楽のための前奏曲ホ長調op.123
  • 1864年 グレチャニノフ - チェロと管弦楽のための組曲op.86
  • 1864年 R.シュトラウス - 交響詩『ドン・キホーテ』(ヴィオラとチェロの独奏を持つ交響詩)、ロマンス ヘ長調AV.75(チェロと管弦楽のための)
  • 1865年 グラズノフ - チェロと管弦楽のための「吟遊詩人の歌」op.71、チェロと管弦楽のための2つの小品op.20
  • 1865年 シベリウス - 2つの小品(厳粛なメロディ) op.77
  • 1865年 ジルソン - チェロと管弦楽のための「アンダンテとスケルツォ」
  • 1868年 マキュアン - チェロと管弦楽のための回想「ヒースの丘」(1918)
  • 1871年 ビアラン - チェロと管弦楽のための2つのソネット(ホセ=マリア・デ・エレディアによる)
  • 1872年 ユオン - 「神秘劇」op.59(チェロと管弦楽のための交響詩)
  • 1874年 ネドバル - チェロと管弦楽のためのロマンスop.12
  • 1874年 ホルスト - チェロと管弦楽のための「祈り」op.19-2
  • 1878年 カプレ - チェロと管弦楽のためのエチオピア狂詩曲「エピファニー」
  • 1879年 ゴーベール - チェロと管弦楽のための「物語詩」
  • 1879年 レスピーギ - アダージョと変奏
  • 1880年 ブロッホ - ヘブライ狂詩曲「シェロモ」、交響詩「荒野の叫び」(チェロと管弦楽のための)
  • 1883年 ダイソン - 前奏曲、幻想曲とシャコンヌ(チェロと管弦楽のための)
  • 1884年 ボウエン - チェロと管弦楽のための狂詩曲op.74(1924)
  • 1887年 ヴィラ=ロボス - チェロと管弦楽のための幻想曲(1945)
  • 1890年 マルタン - チェロと小管弦楽のためのバラード (1949)
  • 1890年 マルティヌー - 室内ソナタ(チェロと室内オーケストラのための)H.283(1940)
  • 1892年 アンドリーセン - チェロと管弦楽のためのカンツォーナ(1965)
  • 1892年 ゲディーニ - チェロと管弦楽のための「協奏的音楽」
  • 1892年 ハウエルズ - チェロと管弦楽のための幻想曲、チェロと管弦楽のための挽歌
  • 1892年 ミヨー - ピエモンテ地方の民謡による北イタリア組曲Op.332
  • 1894年 ピストン - チェロと管弦楽のための変奏曲
  • 1895年 ヒンデミット - 葬送音楽(1936)
  • 1895年 ボスマンス - チェロと管弦楽のための詩曲(1926)
  • 1899年 ユイブレシュト - 葬送の歌(1926)
  • 1899年 アレクサンドル・チェレプニン - チェロと管弦楽のための「グルジア狂詩曲」op.25(1922)
  • 1899年 ヴラディゲロフ - チェロと管弦楽のための協奏的幻想曲op.35(1941)
  • 1900年 クラミ - チェレミシアン幻想曲op.19(1931)
  • 1900年 クルシェネク - チェロと管弦楽のためのカプリッチョop.145(1955)
  • 1900年 ブッシュ - チェロと管弦楽のための演奏会組曲op.37(1952)
  • 1900年 モソロフ - チェロと管弦楽のためのエレジアック・ポエム(1961)
  • 1901年 ソーゲ - チェロと管弦楽のための協奏的メロディ
  • 1901年 ラッブラ - チェロと管弦楽のための「独白(Soliloquy)」
  • 1903年 ヴラソフ - チェロと管弦楽のためのインプロヴィゼイション
  • 1904年 ダッラピッコラ - チェロと管弦楽のための「対話」
  • 1904年 ポポーフ - チェロと弦楽合奏のための交響的アリアop.43(1945)
  • 1907年 グアルニエリ - チェロと管弦楽のためのショーロ(1961)
  • 1907年 マコンキー - エピリオン
  • 1907年 ロージャ - チェロと管弦楽のための狂詩曲 op.3
  • 1907年 コンスタンティネスク -チェロと管弦楽のための「ビザンツの主題による自由な変奏曲」(1961)、チェロと管弦楽のための「アウトローのバラード」
  • 1910年 ウィリアム・シューマン -「オルフェウスの歌」(1962)、朗読〜シェークスピア作「オルフェウスと彼のリュート」
  • 1911年 メノッティ - チェロと管弦楽のための幻想曲
  • 1912年 フランセ - コンセール形式の変奏曲、チェロと管弦楽のための幻想曲
  • 1913年 ドマジュリツキー - チェロと管弦楽のための交響的絵画「騎士ダルタニアンの春」op.40
  • 1914年 トルトゥリエ - 変奏曲「音楽が平和を守りますように」
  • 1915年 ダイアモンド - チェロと管弦楽のためのカディッシュ(1987)
  • 1917年 オスカル・モラヴェッツ - マーティン・ルーサー・キングの思い出に
  • 1918年 ツィンマーマン - 希望の歌
  • 1918年 バーンスタイン - チェロのための3つの瞑想曲(「ミサ曲」から作曲者自身が編曲)(1977)
  • 1919年 レオン・キルシュナー - チェロと管弦楽のための音楽
  • 1921年 ヤン・ノヴァーク - チェロと小管弦楽のためのカプリッチョ(1958)
  • 1922年 フォス - チェロと小管弦楽のためのカプリッチョ(1999)
  • 1924年 ケレメン - 変化(チェロと管弦楽のための)、ドラマティコ-サラエボのためのレクイエム-(チェロと管弦楽のための)
  • 1925年 テオドラキス - チェロと管弦楽のための狂詩曲
  • 1926年 モートン・フェルドマン - チェロと管弦楽(1972)
  • 1926年 ヘンツェ - 西風への頌歌(チェロと管弦楽のための)
  • 1927年 エークルンド - チェロと弦楽合奏のための幻想曲
  • 1928年 シャーマン - ガーデンズ・オヴ・エグザイル(1991)
  • 1929年 コピィトマン - カディッシュ
  • 1929年 ホディノット - ノクティス・エキ(チェロと管弦楽のためのシエーナ)
  • 1929年 レイトン - 組曲「Veris Gratia」op.9
  • 1930年 クリストバル・アルフテル - チェロと管弦楽のためのパルティータ(1957)
  • 1930年 ラウルシャス - 感情的な会話(チェロと管弦楽のための)(2003)、室内協奏曲(独奏チェロとチェロ・アンサンブルのための)(2007)
  • 1930年 下山一二三 - チェロ、弦楽器、打楽器、ハープとピアノのための『WAVE』(1972)、同曲チェロ、11の弦楽器と打楽器版(1998)
  • 1930年 武満徹 - オリオンとプレアデス(1984)、シーン(1959)
  • 1930年 マゼール - チェロと管弦楽のための音楽op.10(1994)
  • 1930年 ナンシー・ヴァン・デ・ヴェイト - チェロと室内オーケストラのための演奏会用小品(1985)
  • 1931年 グバイドゥーリナ - Detto Ⅱ(チェロと室内アンサンブルのための)(1972)
  • 1931年 林光 - オーケストラのための童話「セロ弾きのゴーシュ」(1980-81)
  • 1932年 ジョン・ウィリアムズ - チェロと管弦楽のためのエレジー(1997)、ハートウッド(2002)
  • 1932年 コーネル - ヨハン三部作(チェロのオブリガートを伴う管弦楽のための)、ワイン(チェロと弦楽合奏のための連作)
  • 1932年 ノアゴー - ビトウィーン(チェロと管弦楽のための3楽章)
  • 1933年 ペンデレツキ - チェロと管弦楽のためのソナタ(1964)、チェロと管弦楽のためのラルゴ(2003)
  • 1934年 タラカノフ - チェロと弦楽合奏のための協奏組曲「四季」op.24bis
  • 1935年 サッリネン - 室内音楽第3番「ドン・ファンキホーテの夜の踊り」op.58(チェロと弦楽合奏のための)(1983)、室内音楽第8番「パーヴォ・ハーヴィッコ追悼」 op.94(チェロと弦楽合奏のための) (2008-09)
  • 1935年 ポロラーニーク - チェロと管弦楽のためのカプリッチョ
  • 1935年 モー - ソナタ・ノットゥルナ
  • 1936年 スタホフスキ - アダージョ・リコルダメンテ(1999)、レチタティーヴォと祈り(1999)
  • 1936年 ツェンダー - Brado(チェロと管弦楽のための)(1999-2000)
  • 1937年 平井丈一郎 - 祝典序曲-皇太子殿下のご成婚を祝して-(1993)、イスラ・ヴェルデの詩(1983)、協奏風ロンド(1987)
  • 1938年 フッセル - 「ライト川」(チェロと弦楽合奏のための変奏曲)
  • 1941年 ハトゥルグリムソン - 「ヘルマ」op.17(チェロと弦楽合奏のための)(1995)
  • 1942年 シチェドロン - チェロと弦楽合奏のためのバナリッシモ
  • 1944年 ノルドグレン - 憎しみ~愛op.71(チェロ、弦楽合奏)
  • 1944年 タヴナー - チェロと弦楽合奏のための「奇蹟のヴェール」、チェロと弦楽合奏のための「永遠の記憶」
  • 1946年 リーバーソン - 6つの王国(1999-2000)
  • 1947年 ガニュー - チェロと管弦楽のためのトリプティック(1990-93)
  • 1948年 アンドルー・ロイド・ウェバー - ヴァリエイションズ
  • 1950年 エディス・キャナ・ドゥ・シズィー - モイラ(チェロと管弦楽のための)
  • 1950年 マルケス - 砂の中の鏡
  • 1953年 デ=メイ - チェロと吹��楽のための「カサノヴァ」
  • 1953年 ジョエル・ホフマン - Gebirtigと一緒の自画像
  • 1953年 シエッラ - 4つの詩篇
  • 1957年 チャールズ・ローランド・ベリー - チェロと管弦楽のための「キルート序曲」
  • 1958年 サロネン - マニア(チェロ独奏とアンサンブルのための)(2000)
  • 1958年 リンドベルイ - Zona
  • 1952年 エブラハムセン - 秋の歌曲(チェロと13の楽器のための)
  • 1961年 ハフ - チェロと管弦楽のための悲歌「最深の孤独の荒野」

協奏的作品への編曲

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(下記は全て録音のあるもの)

  • ヴィヴァルディ - ヴァイオリン協奏曲ニ長調RV.230(「調和の幻想」第9曲)、ヴィオラ・ダモーレとリュートのための協奏曲RV.540、チェロと通奏低音のためのソナタ ホ短調RV.40
  • J.S.バッハ - オルガン協奏曲第1番ト長調BWV.592
  • アルノルト・シェーンベルク- マティアス・ゲオルク・モンのチェンバロ協奏曲に基づくチェロ協奏曲 ニ長調
  • J.ハイドン - ヴァイオリン協奏曲第4番ト長調Hob.VIIa-4、ディヴェルティメント ニ長調(ピアティゴルスキー編曲)
  • W.A.モーツァルト - フルート協奏曲第2番K.314(ジョージ・セル編曲)、ホルン協奏曲第3番K.447(カサド編曲)、ヴァイオリン協奏曲第1,3,4番K.207,216,218(ノルベルト・ヒルガー編曲)
  • ウェーバー - クラリネット協奏曲第2番op.74(カサド編曲)
  • シューベルト - アルペジョーネ・ソナタD.821(カサド編曲)
  • ブラームス - ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲op.102(コルド・ガルベン編曲)
  • グリーグ - チェロ・ソナタop.36
  • タネーエフ - ヴァイオリンと管弦楽のための協奏的組曲op.28、クラリネットと管弦楽のためのカンツォーナ
  • バルトーク - ヴィオラ協奏曲
  • カサド - スペインの古典形式によるチェロ・ソナタ
  • ペンデレツキ - ヴィオラと室内オーケストラのための協奏曲

脚注

[編集]
  1. ^ 7 - The concerto”. www.cambridge.org. 2019年2月14日閲覧。
  2. ^ a study of vocal influences ...”. www.ideals.illinois.edu. 2019年2月14日閲覧。 When concerto meets song cycle: A study of vocal influences in Robert Schumann's Cello Concerto in A Minor, OP.129 with reference to his Dichterliebe, OP. 48”. www.ideals.illinois.edu (2011年). 2019年2月14日閲覧。
  3. ^ Portrait concert Bernd Alois Zimmermann - Jan-Filip Tupa”. www.janfiliptupa.com. 2019年2月14日閲覧。
  4. ^ 「最新名曲解説全集9 協奏曲 Ⅱ」(音楽之友社)参照
  5. ^ a b 「最新名曲解説全集10 協奏曲Ⅲ」(音楽之友社)参照。
  6. ^ a b 『最新名曲解説全集補巻1 交響曲・管弦楽曲・協奏曲』(音楽之友社)

外部リンク

[編集]