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上町筋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大手前交差点から南を望む
(画像左は大坂城西外濠)

上町筋(うえまちすじ)は、大阪市内を南北に走る主要地方道の愛称。

概要

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区間は大阪市中央区の京阪東口交差点から同市阿倍野区附属天王寺小学校前交差点までの約5.2kmで、北河堀交差点を境に北側は大阪市道赤川天王寺線、南側は大阪府道28号大阪高石線の一部に当たる。全線が片側2車線の全4車線道路である。

現在の上本町1交差点 - 五條宮前西交差点間が1911年に、馬場町交差点以北が1923年に、馬場町交差点 - 上本町1交差点間が1928年にいずれも大阪市電の敷設によって拡幅・新設された(実質的に大坂城内とみなされていた現在の上町交差点以北が新設区間となる)。

1946年には戦災復興都市計画に基づき、大阪都市計画道路東野田河堀口線の一部として再整備されることになり、五條宮前西交差点以南がこれ以降に新設された区間となる。

五條宮前西交差点以北で運行されていた大阪市電(4系統14系統)は1968年に全廃となった。同時期に上町筋の約350m西方を並走する谷町筋が40m幅に拡幅され、地下鉄(現:Osaka Metro谷町線)が開通し、上町台地の最重要南北幹線の地位は谷町筋へ移行した。

現在も上町筋には地下鉄が無く[1]、交差する道路でも上本町6交差点の地下にある大阪上本町駅近鉄)が唯一の地下駅である。このため上町筋を運行する大阪シティバス(旧:大阪市営バス)の本数が多い(62号系統)。

都心を貫く幹線道路であるが、中央区上本町西一丁目から四丁目付近は用地取得の遅れから未だに歩道が整備されていない。また、交通量が非常に多い幹線道路と交差しているが、立体交差化は南端部の天王寺バイパス以外はされていない。

沿線情報

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バス停

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京阪東口から上本町九丁目までは大阪シティバス62号系統(大阪駅前 - 住吉車庫前)、四天王寺東大門前以南は大阪シティバス12号系統(あべの橋 - 布施駅)が経由。

上本町一丁目と上本町六丁目間は大阪シティバス18号系統(北巽バスターミナル - 玉造)が経由している。

上本町八丁目と九丁目は近鉄バス66番(近鉄上本町駅 - JR桃谷駅)も経由するほか、上本町九丁目付近で僅かではあるが大阪シティバス22号系統(あべの橋 - 諏訪神社前)が経由している。

接続する主な道

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接続する道路
西← <上町筋> →東
交差点
土佐堀通
府道168号石切大阪線
京阪東口 中央区
市道赤川天王寺線 大手前
本町通
市道本町左専道線
馬場町
中央大通
市道築港深江線
<中央大通>
市道築港深江線
法円坂
阪神高速13号東大阪線
法円坂出入口
長堀通
国道308号
上本町1
千日前通
府道702号大阪枚岡奈良線
上本町6 天王寺区
市道四天王寺巽線 五條宮前西
市道四天王寺巽線 勝山通
市道四天王寺巽線
五條宮前
国道25号(※重複=R165 北河掘
玉造筋
都計都島阿倍野線
南河堀
天王寺バイパス
あびこ筋府道28号大阪高石線長居中百舌鳥方面)

ギャラリー

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交通量

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天王寺区上本町4丁目付近[2]
昼間12時間 終日24時間
平日 17808台 27068台
休日 11935台 17544台

調査日

  • 平日:2005/10/19
  • 休日:2005/10/16

調査時間

  • 昼間12時間調査: 7時から19時
  • 終日24時間調査: 7時から翌日7時(平日)、3時から翌日3時(休日)

隣接する谷町筋と比較して、いずれも半分以下の交通量である。

脚注

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  1. ^ 7号線(長堀鶴見緑地線)の計画時に、上町筋を経由するルートが検討されたことがあった。大阪府では府庁舎のそばを通る上町筋経由を推していたが、大阪城の外濠や難波宮跡に沿うという土地柄、埋蔵文化財への影響や発掘調査による工事の遅れが予想され、法円坂交差点(近辺に法円坂遺跡と難波宮跡がある)の地下に中央線との接続駅を新設しなければならないといった理由で却下され、森ノ宮駅で中央線と接続できる玉造筋経由のルートが採用された。
  2. ^ 大阪市内の道路の交通量について 大阪市建設局

関連項目

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