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中野卓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

中野 卓(なかの たかし、1920年 - 2014年)は、日本社会学者東京教育大学千葉大学中京大学名誉教授。

来歴

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京都生まれ。父は中野忠八、叔父に久留島秀三郎(父・忠八の実弟)・中尾万三(旧制)姫路高等学校を経て東京帝国大学文学部に入学、学徒出陣による年限短縮により1944年に社会学科卒。入営し中国・華北で軍隊生活を送る。

敗戦後、帰国ののち1949年東京大学文学部助手、東京教育大学文学部講師、1952年助教授(社会学)。1962年「暖簾内を中心とする家と家連合の研究」により、文学博士(東京教育大学)の学位を取得。1963年教授。1977年同大学名誉教授千葉大学人文学部教授。1986年定年退官(1993年名誉教授)、中京大学社会学部教授。95年定年退職、名誉教授。1979-82年日本社会学会会長、92年同顧問。

著書

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  • 『商家同族団の研究 暖簾をめぐる家研究』未来社 1964
  • 『社会學』通信教育大学講座 1967
  • 『家と同族団の理論』未来社 1968
  • 『下請工業の同族と親方子方 「高度成長期」前におけるその存在形態』御茶の水書房 1977
  • 『「学徒出陣」前後 ある従軍学生のみた戦争』新曜社 1992
  • 『鰤網の村の四〇〇年 能登灘浦の社会学的研究』刀水書房 1996
  • 中野卓著作集生活史シリーズ東信堂
1巻 生活史の研究 2003
7巻 先行者たちの生活史 2003

共編著

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  • 『日本社会要論』松島静雄共著 東京大学出版会 1958
  • 『教材社会学』作田啓一,浜島朗共編 有斐閣 1968
  • 『系統看護学講座 社会学』北原竜二共著 医学書院 1969
  • 『口述の生活史 或る女の愛と呪いの日本近代』編著 御茶の水書房 叢書ライフ・ヒストリー 1977
  • 中野万亀子『明治四十三年京都 ある商家の若妻の日記』編 新曜社 1981
  • 『離島トカラに生きた男』全2部 編著 御茶の水書房 叢書ライフ・ヒストリー 1981-82
  • 『老人福祉とライフ・ヒストリー』小平朱美共著 未来社 1981
  • 『日系女性立川サエの生活史 ハワイの私・日本での私 1889~1982』編著 御茶の水書房 叢書ライフ・ヒストリー 1983
  • 『中学生のみた昭和十年代』編著 新曜社 1989
  • 『ライフヒストリーの社会学』桜井厚共編 弘文堂 1995
  • 『中尾万三伝 中国古陶磁と本草学の先駆者』鈴木郁生共著 刀水書房 1999
  • 『昭和初期一移民の手紙による生活史 ブラジルのヨッチャン』中野進共編 思文閣出版 2006

脚注

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参考

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関連項目

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  • 小倉豊文 - 旧制姫高時代の恩師。たびたび友人と自宅を訪れ家族ぐるみの交際があった。