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単層円柱上皮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
単層円柱上皮
Vertical section of a villus from the dog’s small intestine. X 80. (Simple columnar epithelium labeled at right, third from top.)
Transverse section of a villus, from the human intestine. X 350.
a. Basement membrane, here somewhat shrunken away from the epithelium.
b. Lacteal.
c. Columnar epithelium.
d. Its striated border.
e. Goblet cells.
f. Leucocytes in epithelium.
f’. Leucocytes below epithelium.
g. Bloodvessels.
h. Muscle cells cut across.
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単層円柱上皮(たんそうえんちゅうじょうひ、simple columnar epithelium)とは、などの粘膜上皮[1]に見られる被蓋上皮

概説

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胃や腸の粘膜上皮などに見られる上皮で、伸展させた場合の面積は各種上皮の中で最大である[2]。横断面で見ると円柱のように見えることから円柱上皮と呼ばれるが、実際は六角形に並び、隣の細胞と密接している[3]

子宮卵管細気管支などの上皮に見られる線毛を持つ単層円柱上皮は、単層円柱線毛上皮と呼ばれる[1]

被蓋上皮であるとともに、小腸などは水や栄養を吸収する吸収上皮の機能を持つ[4]。また、小腸や卵管[5]などのように、分泌細胞を持つ腺上皮の機能を持つものもある。

組織

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消化器系

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食道は重層扁平上皮[6]であるが、胃に入ると単層円柱上皮[7]となる。これは、小腸(その大部分は吸収上皮細胞[8]大腸へ続き、直腸下端部の肛門端にて重層扁平上皮へ移行する[9][10]

呼吸器系

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気管[11]気管支[12]多列線毛上皮であるが、細気管支に入ると最初のうちは単層円柱線毛上皮となる[13]。先に進むにつれて細胞の高さが減り、最終的には単層立方上皮となる[13]

生殖器系

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卵管[5]子宮[14]が単層円柱上皮である。

追加画像

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脚注

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参考文献

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  • 太田, 義邦小林, 茂夫見明, 清 編『歯科学生のための組織学実習』南江堂東京都文京区、1997年3月25日。ISBN 4-524-20607-8 
  • 太田義邦他『デンタルスタッフの人体解剖・組織学』(第2版3刷)医歯薬出版東京都文京区、2000年4月15日。ISBN 4-263-42744-0 
  • 藤田尚男藤田恒夫『標準組織学 総論』(第3版14刷)医学書院東京都文京区、2001年3月1日。ISBN 4-260-10047-5 
  • 藤田尚男藤田恒夫『標準組織学 各論』(第3版10刷)医学書院東京都文京区、2001年3月1日。ISBN 4-260-10053-X