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原洋之介

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
原 洋之介
人物情報
生誕 (1944-02-07) 1944年2月7日
日本の旗 日本 兵庫県
死没 2021年4月3日(2021-04-03)(77歳没)
出身校 東京大学
学問
研究分野 経済学(開発経済学農業経済学)
研究機関 東京大学東洋文化研究所政策研究大学院大学
学位 農学博士
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原 洋之介(はら ようのすけ、1944年2月7日[1] - 2021年4月3日)は、日本の経済学者東京大学名誉教授、政策研究大学院大学客員教授。専門は、開発経済学農業経済学、アジア経済論。

経歴

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1944年、兵庫県生まれ[要出典]1963年淳心学院中学校・高等学校を卒業し、東京大学農学部に入学。農業経済学科で農業経済学を専攻し、。1967年に卒業。同大学大学院農学研究科に進み、1969年に修士課程を修了。

1972年東京大学東洋文化研究所助手に採用。1976年、学位論文『インドネシアにおける経済発展のメカニズム:1960年代-政策形成貨幣政策・農業政策』を東京大学に提出して農学博士号を取得[2]。その後、同研究所助教授(1979年)、教授(1986年)昇格。1998年から2002年まで所長をつとめた[3]。2002年、同大学院情報学環・学際情報学府教授を経て、2006年より政策研究大学院大学特別教授となった。

学外では、アジア政経学会大同生命国際文化基金の理事も務めた[4][5]。2021年4月3日死去、享年77歳[4][5]。叙正四位瑞宝中綬章追贈[6]

役職・委員
  • 1975年 - 国際連合アジア太平洋経済社会委員会専門家

受賞・栄典

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著書

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単著
  • ASEAN諸国の一次産品輸出と経済成長』(アジア経済研究所, 1980)
  • クリフォード・ギアツの経済学 アジア研究と経済理論の間で』社会科学の冒険4(リブロポート, 1985)
  • 『アジア経済論の構図 新古典派開発経済学をこえて』(社会科学の冒険13)(リブロポート, 1992)
  • 『東南アジア諸国の経済発展 開発主義的政策体系と社会の反応』(リブロポート, 1994)
    • 東京大学東洋文化研究所,1994
  • 『アジア・ダイナミズム 資本主義のネットワークと発展の地域性』(NTT出版, 1996)
  • 『開発経済論』(岩波書店, 1996)
    • 第2版 2002
  • グローバリズムの終宴 アジア危機と再生を読み解く三つの時間軸』(NTT出版, 1999)
  • 『エリア・エコノミックス アジア経済のトポロジー』(NTT出版, 1999)
  • 『アジア型経済システム グローバリズムに抗して』(中央公論新社, 2000)
  • 『現代アジア経済論』(岩波書店, 2001)
  • 『新東亜論』(NTT出版, 2002)
  • 『東アジア経済戦略 文明の中の経済という視点から』(NTT出版, 2005)
  • 『「農」をどう捉えるか』社会科学の冒険2期1(書籍工房早山, 2006)
  • 『北の大地・南の列島の「農」 地域分権化と農政改革』社会科学の冒険2期3(書籍工房早山, 2007)
編著
  • 『東南アジアからの知的冒険 シンボル・経済・歴史 社会科学の冒険』(リブロポート, 1986)
  • 『アジア経済論』(NTT出版, 1999)
    • 新版 2001
  • 『地域発展の固有論理』地域研究叢書10(京都大学学術出版会, 2000)
共編著
訳書
  • 『開発のディレンマ』ジョン・トーイ(同文舘出版, 2005)
  • 『良い資本主義悪い資本主義 成長と繁栄の経済学』ウイリアム J. ボーモル, ロバート E. ライタン, カール J. シュラム著, 監訳, 田中健彦訳 (書籍工房早山, 2014)
雑誌連載
  • 北の発言』で「世界の多様な地域を訪ねて」を連載。
  • 表現者』で「アジアとの交わりを顧みて」を連載。
追悼論集
  • 『アジアと日本の発展に心を寄せて:故原洋之介先生追悼文集』書籍工房早山, 2022[7][8]

外部リンク

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脚注

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  1. ^ 『現代物故者事典 2021〜2023』日外アソシエーツ、2024年、p.466。
  2. ^ CiNii(学位論文)
  3. ^ 歴代所長(東洋文化研究所)
  4. ^ a b 訃報 原洋之介先生(東京大学名誉教授)”. アジア政経学会. 2022年3月23日閲覧。
  5. ^ a b お知らせ 2021年度”. 大同生命国際文化基金 (2021年4月). 2022年3月23日閲覧。
  6. ^ 『官報』第491号、令和3年5月13日
  7. ^ 故原洋之介先生追悼フォーラム:”原先生が遺したもの、これからのアジア研究に向けて”
  8. ^ 追悼フォーラム(Youtube)