コンテンツにスキップ

河野省三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
河野省三

河野 省三(こうの せいぞう、1882年8月10日 - 1963年1月8日)は、日本の神道学者。國學院大學学長。埼玉県出身。号は紫雲

略歴

[編集]
  • 1882年8月 埼玉県加須市(旧:北埼玉郡騎西町)に河野禄郎の二男として生れる。
  • 1894年3月 騎西尋常小学校を卒業。
  • 1898年3月 騎西高等小学校を卒業。
  • 1902年3月 私立埼玉中学校を卒業。
  • 1905年7月 私立國學院師範部国語漢文歴史科を卒業。11月、郷社玉敷神社社司。
  • 1906年5月 私立埼玉中学校教諭(-1918年)。
  • 1908年7月 私立國學院研究科を卒業。
  • 1915年1月 國學院大學講師。
  • 1918年8月 國學院大學主事、皇典講究所主事。
  • 1920年9月 國學院大學教授。
  • 1931年10月 「国学の研究」により國學院大學から文学博士の学位を授与される。
  • 1935年4月 國學院大學学長に就任。
  • 1936年6月 『国体の本義』編纂委員(神道担当)を務める[1]
  • 1942年2月 國學院大學学長を辞任(教授は元の如し)。
  • 1946年3月 神社本庁顧問就任。國學院大學を退官。7月、玉敷神社宮司に就任。
  • 1947年2月 神社本庁より長老の称を受ける。
  • 1948年3月 いわゆる公職追放の対象となる(1951年8月、公職不適格解除)
  • 1952年3月 埼玉県神社庁長(-1960年)。6月、國學院大學名誉教授。國學院大學大学院講師。
  • 1961年11月 長年の神道・国学研究の功により紫綬褒章を受章。
  • 1962年5月 神社本庁より鳩杖を贈られる。
  • 1963年1月 狭心症のため死去。

著書

[編集]
  • 『神祇史要』法文館書店、1915年。 
  • 『国民道徳史論』森江書店、1917年。 
  • 『国民精神之基礎』小林川流堂、1921年。 
  • 『国民道徳要論』森江書店、1925年。 
  • 『神道大綱』臼井書店、1927年。 
  • 『国民道徳概要』帝国神祇学会出版部、1929年。 
  • 『神道の研究』森江書店、1930年。 
  • 『国学の研究』大岡山書店、1932年。 
  • 『国民道徳本義』天地書房、1932年。 
  • 『日本精神発達史』大岡山書店、1932年。 
  • 『神道学序説』金星堂、1934年。 
  • 『神道と国民生活』中文館書店、1934年。 
  • 『日本精神の研究』大岡山書店、1934年。 
  • 『建国史話』日本放送出版協会、1935年。 
  • 『神道読本』昭和書房、1935年。 
  • 『我が國體と日本精神』青年教育普及会、1935年12月。 
  • 本居宣長』北海出版社〈日本教育家文庫〉、1937年。 
  • 『日本精神史講話』冨山房、1939年。 
  • 『我が国体と神道』石川県、1939年。国立国会図書館書誌ID:000000626512 
  • 『神国由来と日本麓のしるべ』日本放送出版協会〈ラヂオ新書〉、1940年。 
  • 『神社神道』三笠書房、1940年。 
  • 『神道文化史』地人書館、1940年。 
  • 『近世に於ける神道的教化』国民精神文化研究所〈国民精神文化研究〉、1940年。 
  • 『神道学序説』井田書店、1940年。 
  • 『すめらせかい』同文書院、1941年。 
  • 『神道』日本放送出版協会〈ラジオ新書〉、1941年。 
  • 『皇道の研究』博報堂、1942年。 
  • 『古典と日本精神』日本放送出版協会〈ラジオ新書〉、1942年。 
  • 『日本精神』畝傍書房、1942年。 
  • 『国体観念の史的研究』日本電報通信社出版部、1942年。 
  • 『国学史の研究』畝傍書房、1943年。 
  • 『やまとごころ:大国隆正の思想』内閣印刷局〈日本精神叢書〉、1943年。 
  • 『神ながらの国』明世堂書店、1943年。 
  • 平田篤胤』新潮社〈新伝記叢書〉、1943年。 
  • 『神道日本』教育研究会、1944年。 
  • 『神道史の研究』中央公論社、1944年。 
  • 『神祇史提要』明世堂、1944年。 
  • 『旧事大成経に関する研究:河野博士古稀祝賀会記念』芸苑社、1952年。 
  • 『一日本人の生活 或る教育者、宗教家、学徒の自叙伝』 正・続、宗教研究室(国学院大学内)、1953年。 
  • 『近世神道教化の研究』宗教研究室(国学院大学内)、1955年。 
  • 『教育の友:若い頃の思ひ出』玉光会、1955年。 
  • 『微笑随筆』玉光会、1958年。 
  • 『神道研究集』埼玉県神社庁、1959年。 
  • 『日本の国体』明治神宮社務所、1962年。 
  • 『宮川随筆』神宮司庁教導部〈神宮教養叢書〉、1962年。 

脚注

[編集]
  1. ^ 「国体の本義」編纂委員決まる『大阪毎日新聞』昭和11年6月2日(『昭和ニュース事典第5巻 昭和10年-昭和11年』本編p712 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)