コンテンツにスキップ

筑摩選書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

筑摩選書(ちくませんしょ)は、株式会社筑摩書房が発行する選書レーベル。

概要

[編集]

2010年10月15日、創業70周年を記念して創刊された[1]新書は軽量性や即効性が高いが、総合的で深い知性を読者に届けるには、ある程度の分量を持った選書という形態がふさわしい、という考えのもとにつくられた。40代から60代の男性を主に読者層として想定している[2]。キャッチフレーズは「ゆっくり、かしこく」である[3]。ちくまぶっくす、ちくまプリマーブックス、ちくま文庫ちくま学芸文庫ちくま新書など、社名を平仮名にしたレーベルを出してきたが、この選書のレーベル名は漢字の「筑摩」が用いられている。体裁は四六判のソフトカバー。装幀は神田昇和による。アイコン・デザインは川口澄子(水登舎)による[4]。 毎月中旬に2点程度が刊行されている。

なお筑摩書房は1963年から1992年まで同一判型の「筑摩叢書」を刊行していたが、こちらは東西名著・古典の再刊・翻訳を中心とした叢書レーベル(その性格はちくま学芸文庫に継承されている)であり、書き下ろし・オリジナルを中心とする本選書とはコンセプトが大きく異なる。

創刊ラインアップ

[編集]
  1. 現代文学論争(小谷野敦
  2. 荘子と遊ぶ 禅的思考の源流へ(玄侑宗久
  3. 我的日本語 The World in Japanese(リービ英雄
  4. 江戸絵画の不都合な真実(狩野博幸
  5. 不均衡進化論(古澤滿
  6. 武道的思考(内田樹

関連項目

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ CiNii 図書 - 筑摩選書
  2. ^ 〈本の舞台裏〉筑摩が「選書」を創刊 - BOOK asahi.com
  3. ^ 筑摩書房
  4. ^ 筑摩選書 川口澄子 神田昇和

外部リンク

[編集]