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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

(せ)

」という漢字は音符の「北」と意符の「肉」を合わせた形声文字で、「背中」を意味する単語を表記する。この文字を「そむく」を意味する単語に当てるのは仮借による。なお、「背中」を意味する単語にはもともと「人」の背中の部分に丸印を加えた指事文字が使われていたが、「そむく」の単語も同じ文字で表記するようになったことから、「背」の文字が新しく作られた。しかし結局「そむく」の単語も「背」字で表記するようになり、初期の指事文字は廃れた。[1]

  • 動物の体で、地面に向いている面とは反対の側[2]
    • 背中 - 人体で、上記の動物の部分に対応するところ。つまり頸部()から臀部()までの間の面[2]
  • (動物の体とのアナロジー、見立てで)山の尾根[2]
  • 背のたけ。身長。「せい」とも。[2]
  • 背表紙 - 書物の綴じの部分[2]。「装丁」も参照。

脚注

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  1. ^ 田煒 (2016). 西周金文字詞関係研究. 上海: 上海古籍出版社. pp. 24–32. ISBN 978-7-5325-7977-8 
  2. ^ a b c d e 広辞苑「背」

関連項目

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