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骨まで愛して

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「骨まで愛して」
城卓矢シングル
A面 骨まで愛して
B面 ひとりじゃ淋しいんだ
リリース
規格 7インチシングル盤
録音 日本の旗 日本・1966年
ジャンル 歌謡曲
時間
レーベル 東芝音工
作詞・作曲 川内康範 / 北原じゅん
プロデュース 川内康範
チャート最高順位
順位不明
城卓矢 シングル 年表
純情演歌
菊地正夫名義)
1965年
骨まで愛して
1966年
あなたの命
(1966年)
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骨まで愛して」(ほねまであいして)は、1966年(昭和41年)1月に城卓矢がリリースした、同名義での初めてのシングル、ならびに同シングルのA面楽曲のタイトル、および同楽曲を原作・主題歌とした同年7月9日公開の斎藤武市監督による日本の映画である[1][2]。オリジナル7インチシングル盤規格品番:TP-1197。

略歴

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  • 1966年1月 : 菊地正夫、城卓矢に改名すると共にシングル「骨まで愛して」を発表して再デビュー
  • 同年7月9日 : 同作を原作とした映画『骨まで愛して』公開
  • 同年12月31日 : 同作をもって『第17回NHK紅白歌合戦』に初出場
  • 1989年5月9日 : 城卓矢、急逝
  • 同年6月7日 : 同作を収録したベスト盤CD『城卓矢 全曲集』発売

概要

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1958年(昭和33年)、東京・有楽町日本劇場で開かれた第1回『日劇ウエスタンカーニバル』にウエスタン・キャラバンのメンバーとして参加、1960年(昭和35年)にテイチク・レコード(現:テイチクエンタテインメント)から「ひとりぼっちで」でデビュー、B面曲「スタコイ東京」で注目を浴びた菊地正夫は、1963年(昭和38年)に東芝レコード(東芝音工→東芝EMI→EMIミュージック・ジャパン[注 1])に移籍、「アホカイ節」等をリリースしていた。1966年(昭和41年)1月、心機一転して『城卓矢』と改名、本作は、親戚にあたる川内康範プロデューサーとなり、作詩[注 2]は川内の妻『川内和子』名義で川内が書き、兄の北原じゅんが『文れいじ』名義でを書いた、再デビュー曲である。
本作は、167万枚を売り上げるミリオンセラーとなる(1968年時点)[3]

本楽曲は1966年2月4日に起きた全日空羽田沖墜落事故にて、事故現場へ駆け付けた川内康範が現場にて目撃し体験した出来事に基づいて制作されたという経緯がある[4]

川内は更に本楽曲を原作に脚本を書き、日活渡哲也主演で映画化、本楽曲は同作の主題歌となり、城卓矢も本人役で同作に出演している[1][2]。同作は同年7月9日に公開された[1][2]

城卓矢は、本楽曲のヒットをもって同年12月31日、東京・日比谷東京宝塚劇場で行なわれた『第17回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たしている。

レコード録音版の調は変ニ長調嬰ハ長調)であるが、歌番組などではニ長調で披露することも多かった。

1984年頃に放送された東芝家具調こたつのCMで榊原郁恵が本楽曲の替え歌を唄った。また、1985年放送のグリコスナック『とと吉』のCMでも唄われている。

1989年(平成元年)5月9日、城卓矢・急逝。同年6月7日に東芝EMIが発売したベスト盤CD『城卓矢 全曲集』に収録された。

JASRACデータベースでは、作詞:川内康範/作曲:北原じゅん/出版者クラウンミュージック、と登録されている[5]

収録曲

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全作詩:川内和子(川内康範)/作曲・編曲:文れいじ(北原じゅん

  1. 骨まで愛して(3分40秒)
  2. ひとりじゃ淋しいんだ(3分01秒)

カバー

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1974年(昭和49年)、藤圭子の全曲 川内康範 作品により構成されたアルバム『夜とあなたが』(JRS-7321)に収録されている。

続いて1975年(昭和50年)、キングレコードから発売された原みつるとシャネル・ファイブのライヴアルバム『シャネル・ファイブ・イン・サッポロ』で、同バンドの梅村良一の編曲により原みつる(後の平田満)の歌唱でカバーされている。同アルバムのジャケットには「作詞:川内和子、作曲:文れいじ」ではなく「作詞:川内康範、作曲:北原じゅん」と記載されている[6]

また同曲は、2003年(平成15年)、舟木一夫のプロデュース、桜庭伸幸の編曲により竜小太郎の歌唱で「HO-NEまで愛して」のタイトルでカバーされている。

その他アジアでも、香港の方逸華による北京語カバー「愛你入骨」、台湾の姚蘇蓉による北京語カバー「恨你入骨」、郭金發による閩南語カバー「愛你入骨」などがヒットしている。マレーシアの鄭錦昌による広東語カバー「怨情」もある。

ディスコグラフィ

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骨まで愛して
ひとりじゃ淋しいんだ
  • 城卓矢、ベスト盤『城卓矢 全曲集』所収、東芝EMI、1989年6月7日発売
  • 城卓矢、ベスト盤『城卓矢 名曲集』所収、EMIミュージック・ジャパン、2008年11月12日発売、規格品番:TOCT-000294[7]

映画

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骨まで愛して
監督 斎藤武市
脚本 川内康範
原作 川内康範
製作 企画 仲川哲朗
出演者 渡哲也
松原智恵子
浅丘ルリ子
城卓矢
宍戸錠
音楽 小杉太一郎
主題歌 城卓矢「骨まで愛して」
作詩 川内和子(川内康範
作編曲 文れいじ(北原じゅん
撮影 萩原憲治
照明 大西美津男
編集 近藤光雄
製作会社 日活
配給 日本の旗 日活
公開 日本の旗 1966年7月9日
上映時間 92
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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骨まで愛して』(ほねまであいして)は、1966年(昭和41年)製作・公開された斎藤武市監督による日本映画である[1][2]。本作に本人役で出演している城卓矢の同名のヒット曲を原作に、同曲の作詩をした川内康範が脚本を執筆、渡哲也松原智恵子浅丘ルリ子らが主演した[1][2]

スタッフ・作品データ

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キャスト

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クレジット順 [9]

脚注

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注釈

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  1. ^ 現:ユニバーサル ミュージック合同会社
  2. ^ 川内康範は “作詞“ と云う表現を嫌い、生涯 ”作詩” と表現していた。

出典

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  1. ^ a b c d e Hone made aishite , Internet Movie Database (英語), 2010年8月13日閲覧。
  2. ^ a b c d e 骨まで愛して、日本映画データベース、2010年8月10日閲覧。
  3. ^ 堀内敬三『音楽明治百年史』音楽之友社、1968年、348頁。NDLJP:2518791/191
  4. ^ 篦棒な人々 戦後サブカルチャー偉人伝河出書房新社河出文庫)、2007年、249-251頁。ISBN 978-4-309-40880-4 
  5. ^ JASRAC作品データベース検索サービス J-WID 検索結果
  6. ^ シャネル・ファイブ・イン・サッポロ』、原みつるとシャネル・ファイブキングレコード、1975年、ジャケットの記述。
  7. ^ a b 音楽の森 music Forest データベース検索より
  8. ^ 骨まで愛して、allcinema ONLINE, 2010年8月13日閲覧。
  9. ^ 骨まで愛して、キネマ旬報映画データベース、2010年8月13日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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