コンテンツにスキップ

Kiss Destination

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Kiss Destination
出身地 日本の旗 日本
ジャンル J-POP
R&B
ヒップホップ
活動期間 TRUE KiSS DESTiNATiON
1998年 - 1999年
Kiss Destination
1999年 - 2001年
レーベル TRUE KiSS DiSC
1999年 - 2000年
Rojam Entertainment
2000年
フライトマスターポニーキャニオン
2001年
共同作業者 DJ DRAGON
DJマニピュレーター
メンバー 吉田麻美
ボーカルダンサー
小室哲哉
シンセサイザーラップボーカル

Kiss Destination(キス ディスティネーション)は、2人組音楽ユニット。当初はTRUE KiSS DESTiNATiON(トゥルー キス ディスティネーション)であったが、5枚目のシングルから改名した。

メンバー

[編集]

概要

[編集]
  • 「今までのいきなりデビューから多額の宣伝費をかけるやり方ではなく、吉田が経てきたヒップホップのアンダーグラウンドなステージでもちゃんと理解して共感してもらえて、着々と広まっていくのを目指すインディーズのノウハウを駆使した実験室」[1]「リサーチやマーケティングから生まれたメガヒット系のサウンドに飽き足らない客層に、マーケットの法則に縛られない新しいサウンドを届けて、ティーンの反応を確かめるプロジェクト」[2]小室ファミリーとしてのブランドで買われる事を拒絶し、純粋に音だけで評価される作り方」[3]「積極的にカバーを発表する」[4]を活動の際のコンセプトにしていた。
  • ユニットのレコーディングに入ったのは、「RENDEZ-VOUS '98 ELECTRONIC NIGHT」を終えた直後だった。ローリン・ヒルティンバランドR・ケリーの仕事に深く惹かれて、創作意欲をかきたてられてロサンゼルスで音色作りを始めたが、「本場はここではない。発信している場所で相当どっぷり浸って作らないと店で違う棚に置かれて、出す意味もなくなる」という理由からすぐに制作拠点をニューヨークに移し、内輪の関係者にも企画の内容を全て知らせないままレコーディングに没頭した。アイディアが止めどなく溢れ、作った音色がすぐに古くなってしまうので作り直しの連続だった。その中で構築された音色作りのテーマはヒップホップの流れを汲むものだが、「昔の音ネタをループ等サンプリングの素材に使う」といった手法をとらず、サウンドの軸はベース・キック・スネア・歌とした。これまでの厚く重ねるようなサウンドメイクはせず[5]、「ドライで骨組みの見えるスカスカさ」を個性とし、その上で日本語のボーカル・コーラス・声質が気持ちよく浮遊するように演出した。そのために「バックビートを感じられて、メロディアスさのある声質」と語る吉田麻美を起用した[6][3][7]
  • インディーズ時代より、小室が手がけたバックトラックが「海外でも通じる本場のR&B・ヒップホップにも遜色ないサウンド作り」と認められるために、ニューヨークで活動する様々なアーティストに小室の手がけたバックトラックを聴かせて音だけで判断してもらい、お世辞無しに認めてもらった上でリミックス・歌・ラップ等でコラボレーションを行っていた[8]

来歴

[編集]

ディスコグラフィー

[編集]

インディーズ アナログシングル

[編集]
  発売日 タイトル 規格品番 備考
TRUE KiSS DESTiNATiON名義
1st 1999年1月19日 PRECiOUS MOMENTS -WHEN WILL I SEE YOU AGAIN- TRUEKA-101 ザ・スリー・ディグリーズ
「When will I see you again」のカヴァー
2nd 1999年1月26日 PRECiOUS MOMENTS REMiX TRUEKA-102
3rd 1999年2月9日 ViCTiM TRUEKA-103
4th 1999年2月16日 ViCTiM REMiX TRUEKA-104
5th 1999年3月2日 HOW DO YOU THINK? TRUEKA-105

シングル

[編集]
  発売日 タイトル 規格品番 備考
TRUE KiSS DESTiNATiON名義
1st 1999年4月7日 AFRiCA AICT-1049 (MAXI) / TRUEKA-106 (12") フォードCMソング、
TOTOの同名の曲のカヴァー
2nd 1999年5月12日 Girls, be ambitious! AIDT-5045 (8cm) / AICT-1077 (MAXI)
/ AIJT-5025 (12")
フジテレビ系ドラマ『ナオミ』主題歌
3rd 1999年6月30日 OVER & OVER AICT-1084 (MAXI) / AIJT-5034 (12") マイクロソフトCMソング
4th 1999年8月25日 Everybody's Jealous AICT-1133
Kiss Destination名義
5th 1999年11月3日 FUTURE OF THE DAY AICT-1136 インテルCMソング
6th 1999年12月1日 DEDICATED TO YOU AICT-1175
7th 2000年5月17日 MA・BA・TA・KI AICT-1233 J-PHONE東海CMソング(小室哲哉出演)
8th 2000年10月25日 口笛に咲く花 568-10057 Rojam Entertainmentよりインターネット販売限定
9th 2000年11月27日  Sweet Memories 568-10087 Rojam Entertainmentよりインターネット販売限定
10th 2001年3月7日 WAVE OF LOVE PCCA-01508 フライトマスターポニーキャニオン)に移籍
11th 2001年6月20日 DEAR MY CLOSE FRIEND PCCA-01546

アルバム

[編集]
  発売日 タイトル 規格品番 備考
TRUE KiSS DESTiNATiON名義
インディーズ 1999年2月17日 TRUE KiSS DESTiNATiON TUREKC101
/ AICT-51
Kiss Destination名義
1st 1999年11月17日 GRAVITY AICT-1085 2013年9月11日 Blu-Spec CD2Sony Music Directより再発 MHCL-30158
2nd 2001年4月25日 AMARETTO PCCA-01519

その他

[編集]

ラジオ

[編集]
  • TOKYO FM系列 『MIX IN KD presented by TK』 (2001年)

ライブ

[編集]

POCARI SWEAT presents TRUE KiSS DESTiNATiON NITE organized by TETSUYA KOMURO[12]

公演日程 会場 都市
1998年12月25日 ROJAM DISCO 上海
1999年2月15日 ROJAM DISCO 上海
1999年2月16日 ROJAM DISCO 上海
1999年2月17日 ROJAM DISCO 上海
1999年3月18日 Bar,isn't it? 仙台
1999年3月19日 Bar,isn't it? 仙台
1999年3月24日 OZON 名古屋
1999年4月1日 OZON 名古屋
1999年4月3日 OZON 名古屋
1999年4月21日 CLUB DAWN 大阪
1999年4月22日 CLUB DAWN 大阪
1999年4月25日 I to I 大阪
1999年5月3日 Cafe JAMAICA 広島
1999年5月7日 O/D 福岡
1999年5月8日 O/D 福岡
1999年5月24日 club asia 東京

出典

[編集]
  1. ^ 日経BP刊『日経エンタテインメント!』1999年4月号180P-181Pより。
  2. ^ ぴあ」2001年5月7日号「Interview Kiss Destination 小室哲哉激白!! 『次の10年へ向けた出発点なんだ』」130Pより。
  3. ^ a b c ソニー・マガジンズ刊『WHAT's IN?』1999年3月号「Special Feature TRUE KiSS DESTiNATiON」85Pより。
  4. ^ 「TRUE kiss destination『Girls, be ambitious!』」プロモーション盤のライナーノーツより。
  5. ^ ただし、リズムはそれまで通りスウィングするようにした。
  6. ^ 角川書店刊「CDでーた」1999年2月5日号「小室哲哉が新ユニット結成! TRUE KiSS DESTiNATiON」40Pより。
  7. ^ 文藝春秋刊 『考えるヒット2』 近田春夫著 355P-357Pより。
  8. ^ ソニー・マガジンズ刊『WHAT's IN?』1999年10月号「Worldwide Music Press SPECIAL BLAQUE IVORY with TK」187Pより。
  9. ^ ソニー・マガジンズ刊『ギターブック』1999年7月号「TRUE KiSS DESTiNATiON Girls, be ambitious!」164Pより。
  10. ^ 日経BP刊『日経エンタテインメント!』1999年11月号39Pより。
  11. ^ 日経BP刊『日経エンタテインメント!』2000年2月号より。
  12. ^ TRUE KiSS DiSC OFFICIAL SITE”. ソニーミュージック. 2023年5月5日閲覧。

公式サイト

[編集]