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タイ・プレミアリーグ2010

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
タイ・プレミアリーグ
シーズン 2010
優勝 ムアントン・ユナイテッド(2回目)
降格 バンコク・ユナイテッド
ACL 2011出場 ムアントン・ユナイテッド
AFC 2011出場 チョンブリー
得点王 カメルーンの旗 Ludovick Takam
(17得点)
2009
2011

タイ・プレミアリーグ2010は、1996-97シーズンに創設されてから14シーズン目のタイ・プレミアリーグである。大会名はスポンサー・タイ・プレミアリーグタイ語: สปอนเซอร์ ไทย พรีเมียร์ ลีก, 英語: Sponsor Thai Premier League)。

概要[編集]

2010年シーズンは、昨年のタイ・ディヴィジョン1リーグの上位3チームが昇格した。シーサケートは初昇格、ポリス・ユナイテッドは3シーズンぶり、ロイヤル・タイ・アーミーは2シーズンぶりのプレミアリーグ復帰となった。2010年シーズンは、2011年シーズンからチーム数を16から18に増やすため、自動降格は行われず、プレミアリーグ下位3チームとディヴィジョン1リーグの4~6位のチームがTPL・DIV1入れ替え戦を行う。6チームを2つのグループに分けて、各グループの上位1チームが残留または昇格となる。

ムアントン・ユナイテッドが2シーズン連続、通算2回目の優勝を果たした。2連覇を達成したのは、BECテロ・サーサナ(2000年・2001-02年シーズン)、クルン・タイ・バンク(2002-03・2003-04シーズン)に続いて3チーム目となった。ムアントン・ユナイテッドはAFCチャンピオンズリーグ2011の予選プレーオフ出場権、タイFAカップ2010優勝のチョンブリーAFCカップ2011出場権を獲得した。バンコク・ユナイテッドはディヴィジョン1リーグへ降格する。

パタヤ・ユナイテッドのKengne Ludovick Takamが17得点で得点王に輝いた。年間最優秀監督にはムアントン・ユナイテッドレネ・デザイェレが選出された。

所属チーム(2010年シーズン)[編集]

チーム 場所 ホームスタジアム
ムアントン・ユナイテッド ノンタブリー県 ヤマハスタジアム
チョンブリー チョンブリー県 IPEチョンブリー・キャンパス・スタジアム
バンコク・グラス パトゥムターニー県 レオ・スタジアム
BECテロ・サーサナ バンコク テパサディン・スタジアム4
オーソットサパー・サラブリー サラブリー県 サラブリー・スタジアム
タイ・ポート バンコク PATスタジアム
TOT-CAT1 ノンタブリー県 ヤマハスタジアム5
TTMピチット2 ピチット県 ピチット・スタジアム
ブリーラムPEA3 ブリーラ��県 アイモバイル・スタジアム
サムットソンクラーム サムットソンクラーム県 サムットソンクラーム・スタジアム
パタヤ・ユナイテッド チョンブリー県 ノーンプルー・ミュニシパリティ・フットボール・フィールド
Rajnavy Rayong ラヨーン県 ラヨーン県セントラル・スタジアム
バンコク・ユナイテッド バンコク タイ・ジャパニーズ・スタジアム6
ポリス・ユナイテッド パトゥムターニー県 タマサート・スタジアム
ロイヤル・タイ・アーミー バンコク タイ・アーミー・スポーツ・スタジアム
シーサケート シーサケート県 シー・ナコーン・ラムドゥアン・スタジアム
  • 2009年シーズンの成績順。

チーム名の変更[編集]

1 TOT FCは、オーナーが代わり、TOT-CAT FCに変更された。
2 TTMサムットサーコーンFCは、サムットサーコーン県からピチット県に移転し、TTMピチットFCに変更した。
3 プロヴィンシャル・エレクトリシティ・オーソリティFC(PEA FC)は、タイ人政治家ネウィン・チットチョープ氏に買収された後、アユタヤ県からブリーラム県に移転し、ブリーラムPEA FCに変更された。

ホームスタジアムの変更[編集]

4 ノーンチョーク・スタジアム改装中。
5 TOTスタジアム・チェン・ワッタナー改装中。
6 シーズン後半戦はランシットにある以前のホームスタジアムを使用。

順位表[編集]

順位 チーム 勝点 備考
1 ムアントン・ユナイテッド (C) 30 20 7 3 64 19 +45 67 AFCチャンピオンズリーグ2011・予選プレーオフ
2 ブリーラムPEA 30 17 12 1 51 19 +32 63
3 チョンブリー 30 17 9 4 57 28 +29 60 AFCカップ20111
4 タイ・ポート 30 13 9 8 41 29 +12 48
5 バンコク・グラス 30 12 9 9 48 38 +10 45 PAT 1-1 BKG
BKG 3-1 PAT
6 パタヤ・ユナイテッド 30 12 9 9 43 38 +5 45
7 オーソットサパー・サラブリー 30 10 12 8 32 30 +2 42 SAS 0-1 OSO
OSO 0-0 SAS
8 サムットソンクラーム 30 11 9 10 27 32 -5 42
9 BECテロ・サーサナ 30 9 8 13 39 42 -3 35
10 Rajnavy Rayong 30 8 9 13 35 52 -17 332
11 ポリス・ユナイテッド 30 9 6 15 40 45 -5 332
12 TOT-CAT 30 9 6 15 23 42 -19 332
13 TTMピチット 30 7 11 12 32 46 -14 32
14 シーサケート 30 6 8 16 36 54 -18 26 TPL・DIV1入れ替え戦
15 バンコク・ユナイテッド 30 5 9 16 25 52 -27 24
16 ロイヤル・タイ・アーミー 30 5 7 18 27 54 -27 22

1 タイFAカップ2010優勝。
2 順位は3チーム間の対戦成績による。

TPL・DIV1入れ替え戦[編集]

タイ・プレミアリーグ14位のシーサケートと15位のバンコク・ユナイテッド、16位のアーミー・ユナイテッド(ロイヤル・タイ・アーミー)、タイ・ディヴィジョン1リーグ4位のソンクラーと5位のナコーンパトム、6位のエアフォース・ユナイテッドの6チームが出場した。グループAはシーサケート、ナコーンパトム、エアフォース・ユナイテッドの3チーム、グループBはバンコク・ユナイテッド、アーミー・ユナイテッド、ソンクラーの3チームで争われた。各グループ1位のシーサケートとアーミー・ユナイテッドはプレミアリーグに残留、バンコク・ユナイテッドはディヴィジョン1リーグへ降格する。

グループA[編集]

順位 チーム 勝点 備考
1 シーサケート 4 2 2 0 4 1 +3 8 プレミアリーグ残留
2 ナコーンパトム 4 2 1 1 5 3 +2 7 2年間の出場停止1
3 エアフォース・ユナイテッド 4 0 1 3 2 7 -5 1

1 最終節のシーサケート戦で観客による暴力事件が起こったため、ナコーンパトムは150,000バーツの罰金と2年間の出場停止処分を受けた。審判に暴行を加えたナコーンパトムのThanakorn Kamkomaには10,000バーツの罰金が科せられた[1]。最終節はナコーンパトムが勝利すれば自力でプレミアリーグ昇格が決まる試合だった(結果は引き分け)。

グループB[編集]

順位 チーム 勝点 備考
1 アーミー・ユナイテッド1 4 2 2 0 5 1 +4 8 プレミアリーグ残留
2 バンコク・ユナイテッド 4 1 2 1 3 3 0 5 ディヴィジョン1リーグ降格
3 ソンクラー 4 0 2 2 2 6 -4 2

1 ロイヤル・タイ・アーミーFCは、チーム名をアーミー・ユナイテッドFCに変更した。

得点ランキング[編集]

順位 選手 チーム 得点
1 カメルーンの旗 Kengne Ludovick Takam パタヤ・ユナイテッド 17
2 コートジボワールの旗 ダンゴ・シアカ(Dango Siaka) ムアントン・ユナイテッド 15
3 タイ王国の旗 アーノン・サンサノイ(Anon Sangsanoi) BECテロ・サーサナ 14
4 タイ王国の旗 サラーユット・チャイカムディー(Sarayoot Chaikamdee) タイ・ポート 13
5 タイ王国の旗 Chakrit Buathong BECテロ・サーサナ,
ポリス・ユナイテッド
11
タイ王国の旗 スチャオ・ヌットヌム ブリーラムPEA
7 タイ王国の旗 Chatree Chimtalay バンコク・グラス 10
ブラジルの旗 Luiz Eduardo Purcino (Dudu) ブリーラムPEA
コートジボワールの旗 モハメド・コネMohamed Koné ムアントン・ユナイテッド
タイ王国の旗 ピポブ・オンモ チョンブリー
タイ王国の旗 テルサク・チャイマン(Therdsak Chaiman) チョンブリー

ハットトリック[編集]

選手 チーム 対戦相手 達成日
ウェールズの旗 マイケル・トーマス・バーン(Michael Thomas Byrne) チョンブリー BECテロ・サーサナ 2010年7月14日
ブラジルの旗 ネイ・ファビアーノ・デ・オリヴェイラ(Ney Fabiano de Oliveira) チョンブリー サムットソンクラーム 2010年8月22日
タイ王国の旗 Chakrit Buathong ポリス・ユナイテッド チョンブリー 2010年10月3日
タイ王国の旗 アーノン・サンサノイ BECテロ・サーサナ タイ・ポート 2010年10月14日

アシストランキング[編集]

順位 選手 チーム アシスト
1 タイ王国の旗 Rangsan Viwatchaichok ブリーラムPEA 12
2 ナイジェリアの旗 サミュエル・グベンガ・アジャイ(Samuel Gbenga Ajayi) バンコク・グラス 11
3 タイ王国の旗 Supachai Komsilp バンコク・グラス 7
4 タイ王国の旗 Piyachart Tamaphan ムアントン・ユナイテッド 6
5 タイ王国の旗 アルチット・スントーンピット(Arthit Sunthornpit) チョンブリー 5
タイ王国の旗 Chakrit Buathong ポリス・ユナイテッド
コートジボワールの旗 ダンゴ・シアカ ムアントン・ユナイテッド
タイ王国の旗 ダッサコーン・トンラオ ムアントン・ユナイテッド
タイ王国の旗 Ekaphan Inthasen チョンブリー
タイ王国の旗 Jakkrapong Somboon ロイヤル・タイ・アーミー
タイ王国の旗 サラーユット・チャイカムディー タイ・ポート

表彰[編集]

月間表彰[編集]

月間最優秀選手賞[編集]

選手 チーム
5月 タイ王国の旗 テルサク・チャイマン チョンブリー
6月 タイ王国の旗 サラーユット・チャイカムディー タイ・ポート
7月 カメルーンの旗 Kengne Ludovick Takam パタヤ・ユナイテッド
8月 タイ王国の旗 カウィン・タンマサッチャーナン ムアントン・ユナイテッド
9月 タイ王国の旗 ダッサコーン・トンラオ ムアントン・ユナイテッド
10月 タイ王国の旗 ピポブ・オンモ チョンブリー

月間最優秀監督賞[編集]

監督 チーム
5月 タイ王国の旗 Jadet Meelarp チョンブリー
6月 タイ王国の旗 アッタポル・プスパコム ブリーラムPEA
7月 ベルギーの旗 レネ・デザイェレ ムアントン・ユナイテッド
8月 タイ王国の旗 Jadet Meelarp チョンブリー
9月 タイ王国の旗 Somchai Chuayboonchum サムットソンクラーム
10月 タイ王国の旗 アッタポル・プスパコム ブリーラムPEA

FAカップ[編集]

タイFAカップ2010決勝戦は、2010年11月28日にスパチャラサイ国立競技場で開催され、チョンブリームアントン・ユナイテッドに2-1で勝利した。チョンブリーはAFCカップ2011出場権を獲得した。

2010年11月28日
16:00 UTC+7
ムアントン・ユナイテッド 1 – 2 (延長戦) チョンブリー
ダッサコーン 59分にゴール 59分 テルサク 44分にゴール 44分
ピポブ 120分にゴール 120分

コー・ロイヤルカップ[編集]

コー・ロイヤルカップ2011は、2011年1月30日にスパチャラサイ国立競技場で開催され、FAカップ優勝のチョンブリープレミアリーグ優勝のムアントン・ユナイテッドに2-1で勝利した。

タイ・リーグカップ[編集]

タイ・リーグカップ2010決勝戦は、2010年11月21日に開催され、タイ・ポートブリーラムPEAに2-1で勝利した。タイ・ポートはトヨタプレミアカップ2010出場権を獲得した。

トヨタプレミアカップ[編集]

トヨタプレミアカップ2010は、2011年2月13日にスパチャラサイ国立競技場で開催され、タイ・リーグカップ優勝のタイ・ポートJリーグ湘南ベルマーレに2-1で勝利した。

タイ・ディヴィジョン1リーグ[編集]

タイ・ディヴィジョン1リーグ2010は、シーラーチャーが優勝した。シーラーチャー、2位のコーンケン、3位のチェンライ・ユナイテッドは来シーズンのプレミアリーグに昇格する。4位のソンクラーと5位のナコーンパトムFC、6位のエアフォース・ユナイテッドの3チームはTPL・DIV1入れ替え戦に進出したが、昇格できなかった。

TPLオールスターサッカー[編集]

2010年8月1日、タイ・プレミアリーグオールスターサッカーチームは、リーガ・エスパニョーラアトレティコ・マドリードと対戦した。TPLオールスターは0-3で敗れた。

2010年8月1日
TPLオールスター 0 – 3 スペインの旗 アトレティコ・マドリード
脚注 サルビオ 16分にゴール 16分
ドミンゲス 26分にゴール 26分
サブローザ 85分にゴール 85分

脚注[編集]

  1. ^ Nakhon Pathom suffer two-year ban”. ネーション (2010年12月30日). 2013年11月9日閲覧。

外部リンク[編集]