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喉頭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
喉頭
喉頭
英語 Larynx
器官 呼吸器
動脈 上喉頭動脈
下喉頭動脈
神経 上喉頭神経
反回神経
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喉頭(こうとう、larynx)とは、咽頭気管の狭間で、舌骨より下にあり気管より上にある、頸部中央に一つ存在する器官のことをいう。体表からは、のど仏として触れることができ、嚥下時には上前方に移動する。嚥下時の食物の気管や肺への流入(誤嚥)の防止、発声などの機能を持つ。嚥下時には、喉頭蓋が後方に倒れ込み、声門が閉鎖することにより、気管に食物が入り込む事を阻止する。

解剖

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  • 甲状軟骨:
  • 輪状軟骨:
  • 喉頭蓋:
  • 喉頭前庭:
  • 喉頭室:
  • 輪状甲状筋:
  • 仮声帯
  • 甲状披裂筋:声帯(声帯ひだ):声門を構成する、左右一対、腱状の構造物。発声時に呼気流を断続的に遮ることで振動、音声(喉頭原音)を生じる。

披裂軟骨

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披裂軟骨(: arytenoid cartilage)は三角錐形の軟骨であり、左右1対で存在する。底部(披裂軟骨底)は前角の延長に声帯突起を、外側角の延長にある筋突起を形成する。

凹面の披裂軟骨底を介して下方の輪状軟骨と輪状披裂関節(: crico-arytenoid joint)を構成する[1]。輪状披裂関節は披裂軟骨を lateral に滑らせて披裂軟骨対の間の距離を変化させ、また回旋し声帯突起を正中線に近づけるあるいは遠ざける作用をする[2]

披裂軟骨尖を介して小角軟骨と関節を構成する。

前外側面にある2つのくぼみ(楕円窩・三角窩)には声帯筋と室靭帯が、声帯突起(底部前角の先)には声帯靭帯が、筋突起(底部外側角の先)には後輪状披裂筋(: posterior crico-arytenoid muscle[3]と外側輪状披裂筋(: lateral crico-arytenoid muscle[3]が付着する。

強制呼吸時、主に後輪状披裂筋の作用により披裂軟骨は外旋し、声帯靭帯を含む声帯ヒダが外転することで声門裂が開大し、気道断面が最も広い形になる。

画像

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正常な喉頭および喉頭蓋の内視鏡像

脚注

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  1. ^ "披裂軟骨底にはくぼみがあり、この部分は輪状軟骨板の上外側面との関節面を形成する。" グレイ解剖学 第2版. p.999.
  2. ^ グレイ解剖学 第2版. p.1003.
  3. ^ a b グレイ解剖学 第2版. p.1006.

関連項目

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