コンテンツにスキップ

父部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
康熙字典 214 部首
爪部 父部 爻部
1 丿 2
3
广
4
5
6
7
8
9
10 11 鹿
12 13 14 15
16 17

父部(ふぶ)は、漢字部首により分類したグループの一つ。

康熙字典214部首では88番目に置かれる(4画の28番目、巳集の4番目)。

概要

[編集]

「父」の字は血族のうち世代が上のもの、成年男性への尊称などを意味する。

説文解字』では手で杖を掲げる様子とするが、甲骨文の研究からは手に石斧を持つ様子に象っていると言われる。『説文解字』では父部はまだ存在していなかった。

偏旁の意符として年輩の男性に関することを示す。

父部は上記のような意符を構成要素とする漢字を収める。ただし、この部に収録される漢字数は多くない。

書体によっては4画目に筆押さえが付く場合がある。これは普通はデザイン差とされるが、漢和辞典で筆押さえがあるものが旧字体であるとされていたり、大規模文字セット等では区別されている場合もある。

部首の通称

[編集]
  • 日本:ちち
  • 中国:父字頭
  • 韓国:아비부부(abi bu bu、ちちの父部)
  • 英米:Radical father

部首字

[編集]

例字

[編集]
  • 𤕓・爺