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ツツバ語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ツツバ語
話される国 バヌアツ共和国
地域 ツツバ島英語版
話者数 150~500人
言語系統
オーストロネシア語族
言語コード
ISO 639-3 tmi
消滅危険度評価
Definitely endangered (Moseley 2010)
 
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ツツバ語(ツツバご、Tutuba)はバヌアツ共和国ツツバ島英語版の住人が日常語として用いている言語である。語族はオーストロネシア語族で、記述のための文字は持たない。

音韻論的特徴

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母音

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/i//u//e//o//a/ の5つの母音が存在する。

子音

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ツツバ語には以下の表に示す15の子音が存在する。このうち、舌先と上唇で調音される舌唇音は、世界の10あまりの言語でのみ存在が確認されている希少音である。

  • 閉鎖音
    /b//b̼//t//d//k/
  • 摩擦音
    /v//v̼//s//h/
  • ふるえ音
    /r/
  • 側面接近音
    /l/
  • 鼻音
    /m//m̼//n//ŋ/

形態論的特徴

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接辞

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ツツバ語の接辞には、接頭辞接尾辞がある。

  • 接頭辞は、動詞名詞形容詞に付加される。名詞には最大2つまで付加でき、動詞と形容詞には1つしか付加できない。
    例:ra- 名詞に付き、複数を示す。
    使用例:ra-tamoloi「人々」
  • 接尾辞は、動詞、名詞、形容詞、前置詞に付加される。動詞には最大2つまで付加でき、それ以外の品詞には1つしか付加できない。
    例:-i 自動詞に付加して、他動詞を派生させる。
    使用例:alo「照る」→ alo-i「照らす」、ser「吹く」→ ser-i「吹き飛ばす」

重複

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ツツバ語における重複には、(1)語基そのものが重複形で、省略形を持たないものと、(2)重複によって、派生元からの意味や機能の変化が観察されるものが存在する。

(1)語基が重複形
例:roturotu「遊ぶ」、biabia「眩しい」
(2)重複による派生
例:lamo「蝿」→ lamo-lamo「無数の蝿」、bibi「包む」→ bi-bibi「包み」

統語論的特徴

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基本語順はSVO型である。修飾構造は、名詞-形容詞、所有物-所有者、名詞-関係節といったように、「主要部-従属部」という形をとる。

脚注

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参考文献

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外部リンク

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