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ニコイチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ニコイチもしくはにこいちとは、複数の個体から1つの個体を構成(語源は2個から1個を作る)すること。 バーターとも呼ばれる事がある。 「同型機種のジャンク品が複数あってそれぞれ違う場所が壊れている」という状況下において、そのうちのいくつかを部品取りにして残ったいくつかの個体を再生する手法のこと。

または2個セットで販売する商業用語。 例文「一般的にはタイヤとホイールはニコイチだ。」

修理の手法として

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例えば事故車や旧型車などの修理の際、同型車両や共通パーツを用いて正常な車両を組み上げることを指す。通常、このような整備は行われないが、旧型車やヴィンテージ車両のレストアに際し、修理パーツが高額であったり供給がされていないなどの事情(日産・シルエイティなど)から故障した同型車両や後続車両の共通パーツを用いて修理せざるを得ない場合に多用される。また、部品(や車体)は比較的新しいが事故などによりフレームが損壊した車両や再登録に必要な書類を紛失した車両などから、(やはりコスト面の関係で)例えばフレームは健在だがジャンク品となった車両(例:水没車)にエンジンや足回りを移植して再生を行うことも含まれる[1]

また創作物においても「窮地に陥った際の最終手段」として描写が行われることがあり、例えば『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』シリーズにおいてはリタイアの窮地に追い込まれる中でのレース続行を目的としたニコイチ行為が通算3回[2]見られた。

その他の意味

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特に自動車では、盗難車の追跡可能性を絶つため、他の車から取り外したナンバープレートや複数のナンバープレートをつなぎ合わせた偽装ナンバープレートを盗難車に取り付ける場合がある。その場合は車体番号と合わないため、接合車ニコイチ車ニコイチ車両などと呼ばれる[3][4]。このような自動車は、多くの中古車オークション会場で出品が禁止されている[5]

脚注

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  1. ^ 再生事故車(ニコイチ車両)のトラブルに遭わないために
  2. ^ アニメ第1期第2話「ウインターレース 波乱の決勝戦!!」、第2期第34話「ビクトリーズ壊滅!!死闘タワーサーキット!」、コミックスReturn Racers!!第1巻「史上最悪の敵(後編)」
  3. ^ 『安心して安全に暮らせる社会の実現について』仙台高等検察庁 検事 長有田知德 PDF
  4. ^ 「愛知県警察本部からのお願い」- 『全日・保証 愛知のたより』平成26年7月号 PDF
  5. ^ 『オートオークションについて -アンケート調査集約報告-』 2010年9月1日 一般社団法人 日本オートオークション協議会 PDF

関連項目

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 ニコイチの実例

  • ズビアン - 「ズールー」の前半と「ヌビアン」の後半をつないで再生したイギリスの駆逐艦
  • 秋月 (駆逐艦) - 輸送船救助の際、米潜水艦から雷撃を受けトラック島で応急修理をし、佐世保に向かうこととなったが、その後突然艦橋下の構造物が切断した。無事長崎に帰還し、建造中だった霜月の艦首を流用して接合することで修理工期短縮を図った。
  • しらね (護衛艦)/はるな (護衛艦) - しらねはCIC火災事故により除籍が検討され、それに伴い当初除籍予定だったはるなの延命が検討された。しかし最終的にはコストと修理期間、はるなの老朽化を鑑みはるなのCICを移植することでしらねを延命した。