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家永芳彦

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家永芳彦

家永 芳彦(いえなが よしひこ、1849年11月24日嘉永2年10月10日[1] - 1913年大正2年)8月5日[2])は、明治から大正時代の政治家弁護士自由民権運動家新聞経営者。衆議院議員(3期)。

経歴

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佐賀藩士[3]肥前国佐賀郡西田代町生まれ[4]安政3年(1856年)に藩校弘道館に入り漢学を修める[5][6]戊辰戦争に従軍し奥羽で戦傷を受けた[5]明治維新後、佐賀藩中学校(のち佐賀中学校、現・佐賀県立佐賀西高等学校)寮監[2]を務めたのち明治5年(1872年)上京[5]江藤新平宅に寄寓し[3]漢学およびドイツ語を修めた[2]。江藤と共に帰郷後[5]、明治7年(1874年)の佐賀の乱で戦った[3]。その後、兄の家永恭種が同志と共に興した政治結社「松風社」に参加し民権の発揚を訴え[3][6]、明治8年(1875年)同社の長崎支社の支社長となり、1878年(明治11年)長崎上等裁判所より代言人の免許を得る[5][6]

1882年樽井藤吉東洋社会党に参加[7]、同年西道仙志波三九郎ら同志とともに肥前改進党長崎部会を結成して大隈重信立憲改進党に属す[6]。1889年に日刊紙「長崎新報」を長崎市西浜町(現・銅座町)で創刊し社長となる[8]。水道設置反対論を掲げ1889年(明治22年)長崎市会議員に立候補し当選した[3]

ほか、長崎代言人組合長、長崎市会議長(初代など4度務める)[9]長崎県会議員[2]、長崎新報社長を務めた[3]1890年(明治23年)7月の第1回衆議院議員総選挙で長崎県第1区から出馬し当選[2]。1892年の第2回衆院選では落選し、長崎新報社長を辞任し横山寅一郎にその座を譲る[8]。1895年に横山が長崎市長に当選すると家永の党内勢力衰退し、ついには除名されたため、大成俱楽部を組織して進歩党・国民党と提携するも、1913年に立憲同志会が設立されると同会に入り、長崎県同志倶楽部幹事長となる[6]

第3回第4回総選挙でも当選し衆議院議員を通算3期務めた[2]

北川信従長崎市長の後任候補者交渉のため長崎市会議長として上京中に電車から転落して脳出血を起こし、1ヵ月後の1913年8月に日本橋病院で死去した[5][10][6]

家族

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脚注

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  1. ^ 家永芳彦』 - コトバンク
  2. ^ a b c d e f 衆議院、参議院 編 1962, 40頁.
  3. ^ a b c d e f 篠田 1891, 38頁.
  4. ^ 衆議院議員略歴 第1回乃至第19回衆議院事務局、1936
  5. ^ a b c d e f 『長崎県大百科事典』31頁。
  6. ^ a b c d e f 明治維新以後の長崎長崎市小学校職員会、1925、p292
  7. ^ 大日本人名辞書 下巻 新版大日本人名辞書刊行会、1926
  8. ^ a b (株)長崎新聞社『激動を伝えて一世紀 : 長崎新聞社史』(2001.09)渋沢社史データペース
  9. ^ 明治維新以後の長崎長崎市小学校職員会、1925、p58
  10. ^ 『大正過去帳』24頁。
  11. ^ 第1章 維新政権の成立と大村藩新編大村市史 第4巻 (近代編)
  12. ^ 明治維新以後の長崎長崎市小学校職員会、1925、p7
  13. ^ 高傳寺家永恭種の墓佐賀市地域振興部文化財課
  14. ^ 明治前期における佐賀県の中学校生馬寛信 研究論文集 / 佐賀大学教育学部 巻38号 1990-08
  15. ^ 『人事興信録 第13版(昭和16年) 上』1941、家永文彦
  16. ^ 『教員生活七十年』堀七蔵、福村出版 (1974/1/1)p177
  17. ^ 三重県案内 森本信次郎 三重県案内刊行会 1916

参考文献

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