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幹葉表示

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

幹葉表示(みきはひょうじ、かんようひょうじ、: stem-and-leaf display)は確率分布可視化するヒストグラムに似た、定量データのインフォグラフィックの一種である。 ヒストグラムとは異なり、最低2桁の数値が昇順に並び、順序ベース推論とノンパラメトリック手法を使用している。 基本的には2列が縦線で区切られ、左列に幹が、右列に葉が記載される。

方法

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観測データを昇順に並べ替えた、以下の数値があるとする。

44 46 47 49 63 64 66 68 68 72 72 75 76 81 84 88 106

次に、幹葉が示すものを決める。 一般的に、葉には最小の1桁が、幹には他の桁数が含まれる。 桁数が多い場合は、四捨五入した最小桁数(例えば、百の位)を葉に、 残りの桁数が幹に使用される。 この例では、葉は一の位を表し、幹は(十の位以上)の残りを表す。

縦線で隔てた2列で描画され、幹は左側に葉は右側に一覧表示される。 幹の右側に葉が無い、または同じ値が複数(この例では72)ある場合は、省略することなく記載すべきである。

 4 | 4 6 7 9
 5 |
 6 | 3 4 6 8 8
 7 | 2 2 5 6
 8 | 1 4 8
 9 | 
10 | 6
key: 6|3=63
leaf unit: 1.0
stem unit: 10.0

次の例では四捨五入及び負数を使用するが、負数は正数の前に並び、少数は丸められる。

-23.678758, -12.45, -3.4, 4.43, 5.5, 5.678, 16.87, 24.7, 56.8 
-2 | 4
-1 | 2
-0 | 3
 0 | 4 6 6 
 1 | 7
 2 | 5
 3 | 
 4 | 
 5 | 7
key: -2|4=-24

使用法

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閲覧者に分布数の概要を示し、データの相対密度と形状を表示する場合に有用である。 外れ値の強調や最頻値の検索に役立つ他、多くの場合に完璧な整合性と生の数値データ(の大半)を保持する。 しかし、適度な桁数(15〜150前後のデータ点)の場合のみ有効であり、 非常に小さなデータを決定的な分布特性の確立に使用した際には、殆ど役に立たないのでドットプロットの使用が望ましい。 逆に大数の、表示結果は非常に雑然としたものになり、箱ひげ図又はヒストグラムは、データが大きいほど適している。